純粋って良いこと?か考えてみた【かぐや姫の物語】
ひとつ ふたつ みぃっつと
こぼれては 落ちる
キラリと光りて 消えてゆく
夢 恋 愛も あるがまま
全ては人であるがゆえ
わたしも一人の人がゆえ
誰が為 何の為
意味など持たず
意味を問うだけ 消えてゆく
キラリと光りて 消えてゆく
【わらべ唄:替え歌】
ジブリ映画2013年公開「竹取物語」を原作とした「かぐや姫の物語」はご存じの方が多いと思います。
このアニメーション映画のキャッチコピーは”姫の犯した罪と罰”です。
公開直後は、いろいろな論考もあり、都市伝説にまで広がりをみせましたが、みなさんはどうお感じになったのでしょうか?
原作より、かなり含みのあるストーリーになっているような気がしました。
内容的にも濃いです。高畑勲監督の意図がソコにあるからでしょうね。
かぐや姫が犯した罪は、「穢れた地球にあこがれを抱いた事」
かぐや姫に下された罰は、「穢れた地球に下ろす事」
そして、罰が下され、穢れとは何かを知り、罪を許されて月に戻って行った。
という事のようです。
さて、ここからは個人的意見を書いて行きます!!
月の住人は、苦も悲も楽もない極楽浄土の象徴の様に描かれています。(こういう状況を仏教では涅槃=ネハンと言うらしいですよ。。。)宗教的な難しい話は分かりませんが、いわゆるあの世だと私は解釈しました。
この「かぐや姫の物語」。
私が思う姫が犯した罪は「ピュアであった事」
姫が背負う罰は「ピュアな為に欲を認めれない事」
ゆえに、自分が許せなかったのではないでしょうか。
穢れを知らないかぐや姫は、純粋です。純粋なので、周りの欲深さに触れて、それに嫌悪します。
純粋なかぐや姫は、淡い恋心を抱いた相手が、いつまでも自分を慕っていてくれていると信じていました。しかし、実際は妻を娶っていたのです。
純粋なかぐや姫も、”いつまでも変わらずにいてほしい”と欲を持っていたのです。
というより、純粋さこそ欲の塊のようなところがあるのではないでしょうか?
そう思いながら見ると、この作品の中でも、妻子ある初恋相手とかぐや姫は、月の住人から二人だけで逃げようするんですよね・・・
純粋だから欲を受け付けず、純粋だから過ちを犯す。
そして、純粋な為に自分の欲深さを認められず、穢れたこの世に居たくないと嘆く。
果たして、純粋=ピュアな事は良いことなのかな?と考えてしまいます。
みなさんはどう思うのか気になるところです、、、('ω')
そう思うと、欲望って悪い事ではないですねっ!!